皮膚の感じる、その感覚に障害が出ている事を大分類でいうと「知覚障害」でしょうか。

その中に、「知覚鈍麻・知覚低下」があります。(他、知覚過敏など)

「知覚低下」という文言は、診断書で非常によくみられるもので、患者によってはシビレという表現をします。なので、臨床では患者の訴えるシビレの真意を確認するように勧める必要があるとされています。

話を戻すと、知覚低下や知覚鈍麻はそれぞれが皮膚の感覚が鈍い事を意味しているのは解ると思います。実際の診断書の殆どがこのように書かれています。しかし、神経学的に言えば、知覚の低下の中には「触覚」と「痛覚」が存在して、それぞれは全く異なる意味があるとされています。

一応自賠責でも、触覚と痛覚は分けて考えるとされていますが、理想と現実はかけ離れているのです。なぜなら、整形外科で触覚と痛覚を分けて考えているところは100に1ぐらいだからです。