12年前くらいに被害者さんのレントゲンを確認したのが始まりです。

この業務(交通事故)では多くの時間を画像の読影技術を磨くために費やしました。

現場にいる放射線科の医師(画像を撮影する診療科)の中には「10年で読めるようになる」と言う先生もいます。

しかし、おそらくこの分野、今後はAIが優秀とされる分野になると思います。なので今から10年間も読影スキルを磨くというのは無駄になりそうな気もします。

そもそも一定レベルの画像を読影するには、その患者が撮影までにたどった経緯も知る必要があります。画像だけで具体的な異常を的確に指摘できることは多くありません。MRI画像だけだと「腫瘤あり」(何かの塊がある)、「高信号を確認」(なぜか白く見える)という見た目のだけの所見が多く書かれているのも事実です。これを「ガングリオンを認める」とか「新鮮や出血を認める」などと的確な所見が出ることが望まれます。