少なくとも、それが何年前であろうとも、一度依頼を受けたことのある依頼者から、再度何かしらの依頼を受けたり、または相談を受けたりすると、間違いなくそれはお互いに有利に働きます。

なぜなら、仕事の状況や家族構成、親族関係はたまた経済状況まで、業務によって異なりますが、よりマッチした知恵が出てくる情報が元々こちらにあるからです。

例えば、過去に交通事故のサポートを行ったクライアントから各給付金などの相談をされたときに、過去の事故案件では休業状況も把握しているときもありますので、そういった場合は、そのクライアントの個別具体的な賃金手当金の詳細もわかりますので、それが(情報として)支援金の給付のために役に立つ(知恵が出る)ことがあります。

もちろん、過去の個人情報を勝手に利用することはなく、再利用も行いません。さらに言えば、細かいことは記憶にも残りません。しかし、行政書士には業務関連書類の保存義務(5年間)がありますので、クライアントのことを理解さえしていれば、再度何かしらの相談を受けたときに経験則でその必要性(過去の資料を見る事)を感じるので、保存書類を引っ張り出してきて確認すれば分かります。

このようなことは長く仕事を行っていればちょくちょく発生しますが、その度に「長く行政書士を行っていてよかったなあ。」と思います。