マイナカードと健康保険証の一体化について、便利だとかデジタル社会だとかもっともらしい理由で推進されていました。
でも国からしてみれば一番の理由は不正利用の防止をしたいのが本音だと思うのです。だって、従来の健康保険証だと誰でも使える医療費割引券みたいじゃないですか?
ディズニーランドの年間パスポートだって顔写真があるくらいですから、健康保険証だけで本人であることがわかるのはとても重要だと思います。
これを的確に表現したデジタル庁大臣の言葉があります。
「不正を行う考えを持った人たちからすると、これほど付け入る隙のある制度はない」
ごもっともだと思います。
運転免許証との一体化についても、同様に「不正を行う考えを持った人たちからすると、これほど付け入る隙のある制度はない」と言えます。だって、住所変更していない運転免許証ならわかりますが、住んだことが無い住所に書き換えることができるんですから、不正を考える人からしてみれば、そういう半紙になると思います。
そもそも運転免許証自体が、初めて作る顔写真の入った公的身分証明書類の場合が多かった日本では、他人に成りすまして運転免許証を取得することも行い得たわけで、マイナンバーカードの推進はこういった意味で「自分が自分であることを証明するため必要」だと、そうはっきりと広報しても良いのではないかというお話でした。