もしもしとは相手に返事を求めるときに使われる言葉です。「返答を求める」という意味になることから、ビジネス上で使われることが少ない言葉です。

もしもしと言ったときに期待しているのは相手の何らかの反応ではないでしょうか。その感覚こそがもしもしの持つ意味であり使い方です。返答がないと「もーしもーし」「もしーし」、疑問を強く持っていると「もしもしぃ?」になると思います。英語でいうとHelloですが、英語の場合は文章の冒頭にHelloと書くことがありますが、日本語ではもしもしと書くことはありません。そういった部分でも日本独自の文化から発展した言葉になります。

「もしもし」の語源は江戸時代の「申し」

「もしもし」という言葉の起源は、江戸時代にさかのぼります。当時、「申し」という言葉が使われ、これが連呼されるうちに「申し申し」と変化し、やがて「もしもし」となったとされています。

電話交換業務の初期には「申し上げます」と言っていた

日本で最初の電話交換業務が始まった際、交換手は電話の最初の発言で「申し上げます」と言うのが一般的でした。これは、丁寧な挨拶として用いられていました。

古くから続く言葉、現代の日常に根付く文化

「もしもし」という言葉には、古くからの歴史があります。この言葉が日本の電話文化に根付き、私たちの日常生活に欠かせない存在となっています。