業界ルールという言葉を耳にすることがあります。「強制ではない決まりごと」という意味に捉えられることが多いようです。
ここでは業界ルールを作成するメリットについて書いてみます。

このページの目次
  1. 業界ルールとは

業界ルールとは

ここでの業界ルールとは公正競争規約の事で、公正競争規約とは認定業界団体が作成したルールをいいます。認定は公正取引委員会及び消費者庁長官が行います。

事業者が業界団体に加入するかしないかは、その事業者の任意です。ただ、業界団体に加入している事業者は、業界団体が作成した業界ルール(公正競争規約)を守っているということになります。つまり、消費者等からすると、不当な広告表示などがないだろうという安心と信頼ができる事業者だということになります。信用が得られるというのは事業を行う上で大切なことなのは言うまでもありません。(未加入の事業者をどう見るかは消費者次第です)

そして他にも公正競争規約のある業界団体に加入すると次のようなメリットがあります。

  • 規約の参加事業者は、規約の内容を遵守している限り、景品表示法や関係法令上問題とされることがない。
  • 公正競争規約及びこれに基づいてする事業者又は事業者団体の行為には、独占禁止法の手続規定は適用されない。

例えば、加工乳及び乳飲料には、「牛乳」の用語を使用しないことや、他t未一条の面積は1.62平米(m2)とすることなどが公正競争規約によって定められています。

ただ、業界団体に加入していなければ、業界ルールを守る義務はありません。よって、消費者等はその事業者が業界団体に加入しているかどうかということを確認すべきものかもしれません。