腕がだるい、痺れるなどの症状の原因の一つとして鎖骨下型の胸郭出口症候群である場合が意外と多く見られます。頚椎捻挫、肩打撲の傷病名の被害者に多いのですが、頚椎のMRIも肩のMRIも、両方の撮影を行ったとしても一番みたいところが写っていないのです。

困った事に頚椎捻挫等と症状が似ているので、大抵は胸郭出口症候群を前提とした画像の撮影が行われない=画像所見が見当たらない、という事にされてしまいます。

医師として事故の患者というより前に、目の前の患者の症状から原因を想像してもよさそうです。そうでなければ、交通事故で胸郭出口症候群になるのか?といった疑問すら出てきません。

外傷との因果関係以前に、症状との因果関係に「気付かない」のだと思います。

以上つぶやきです。